はてなハイクのち17on、ときどきit-talk

2019年3月27日で終了してしまった『はてなハイク』を受け継ぐ『17on』と『it-talk(いっとく)』の書き込みまとめです。時々You Tubeのカラオケ音源も貼ります。

it-talk(いっとく)まとめ/ドラマ『少年寅次郎』と原作『悪童』、カラオケも4番構成の『男はつらいよ』

去年のドラマ『少年寅次郎』を中心にしたit-talk(いっとく)まとめです。年に一回程度ですが定期的にNHKのドラマを観ています。過去に好きだったのは『夏目漱石の妻』や『昭和元禄落語心中』なので、時代背景を描いてくれるドラマが好みです。『少年寅次郎』は図書館で原作も読みましたので、BGMには『男はつらいよ』の主題歌をカラオケで。元々の『男はつらいよ』シリーズは一作も観ていませんが、

・旅好き(乗り鉄

・兄妹構成(私にも妹が)

山田洋次の政治的な立ち位置

姜尚中さんが好きだと言ってた

・シリーズ第一作の舞台は奈良県

等々の要素を考えるといつハマってもおかしくない。別に妹が独身なのは私のせいではないでしょうが、その時は10作ごとにまとめて更新します。

(追記)2021年3月に『少年寅次郎』のスペシャル分の感想も追加しました。

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id:RASEN-KAIDAN 男はつらいよ/カラオケ部のことを語る

渥美清さんの『男はつらいよ』を唄いました。元の楽曲は2コーラスですが、映画によって違う歌詞を加えて4番構成に。
『あても無いのにあるよな素振り それじゃあ行くぜと風の中 止めに来るかとあと振り返りゃ 誰も来ないで汽車が来る』という4番の歌詞が乗り鉄の琴線に触れますね。

 
id:RASEN-KAIDAN 男はつらいよ/ドラマのことを語る

《少年寅次郎・第1話》
・昭和11年2月25日、だんご屋の前に置き去りに去れた赤ん坊。芸者に生ませた父親は『正しい話なんぞ聞きたくねえ』なろくでなし。
・釣った鰻を売って怒られる寅次郎。友だちとその母のためだが『川の恵みで商売するな』と言う母光子。漁業権まで言わずとも商売の縄張りを荒らさない倫理観?
・身体の弱い昭一郎のために牛肉を買う平造。日米開戦前はまだ物不足ではないか。
・母への思いを話す寅次郎役の鈴木颯音君の演技力凄い。

 
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《少年寅次郎・第2話》
・帝釈天の供え物もなくなる昭和18年。病弱の兄昭一郎は兵役に行きたがるが『戦って死にたいけど、望む生き方も死に方もできない』。
・なのに赤紙は父平造に来る。『お国も一番役に立たなそうなのを、足手まとい』と哀れむ祖父正吉。悪態をつきながらも息子を思う。
・酔った平造にも文句をつける憲兵、しかし出征前の酒だと啖呵を切る光子。敗戦前に昭一郎が病死。

 
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《少年寅次郎・第3話》
・戦地から還った平造が娘のさくらを恐れる。PTSDだと思われるが、戦地で子どもを殺したと考える正吉。空襲の被害よりも加害性に言及する。朝ドラの『カーネーション』でも似た場面があったらしいが、踏み込むのはさすがにNHKと山田洋次。
・苦しむ平造に元のダメなお前に戻れと諭し正吉も逝く。
・中学生の寅は父と妹に気を使う。失恋が失恋を呼ぶ。寅の初恋相手をふった女たらしにささやかな報復。

 
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《少年寅次郎・第4話》
・寅と産みの母のお菊と再会。せめてと万年筆を渡すが光子には言えず板挟みに。訪ねてきた学校で会わせたことを謝る坪内先生に驚く寅。尊敬できる大人に出会える少年は良いわ。
・復員後の姿から駄目男に戻っても寅には冷たい平造。坪内先生の娘夏子を侮辱された寅は反発して飛び出す。

 
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《少年寅次郎・第5話》
・家出中の寅はテキ屋と出会う。
・子どもにとって一番大事なのは味方になってくれる大人がいることだと光子。寅にとっては叔父叔母の竜造とつね。直接の親より少し離れた存在か。
・腰を気にする光子が膵臓癌と診断。知らせなくても気付く光子。大事な話を避ける寅と平造がそっくりだと。
・亡くなった光子の葬式に来ない平造に我慢できず旅立ってゆく寅次郎。良いドラマだけど、根が好い人の平造が、寅を邪険に扱う理由までは辿り着けず。やっぱり小説も借りようか?

 
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《山田洋次・悪童 -小説 寅次郎の告白-》
・ドラマ『少年寅次郎』の原作。難解な純文学の後に読んだから読みやすい。ドラマとの相違点がそれぞれに良い。
・父親の平造が寅次郎を嫌うのは戦場で子どもを手にかけてしまったからなのは共通。竜造おいちゃんが子どもを空襲で亡くしている部分はドラマでは描かれなった。
・寅の友だちが中学から養護学校へ通うことを笑って話したことを帝釈天の御前様がきつく叱る。また御前様は寅の母である光子を想っていたようで小説では影の主役のようだが『それを言っちゃお終えよ』。
・『さしずめインテリだな』という寅の名台詞。インテリが嫌いなのではなくズル賢い奴が嫌。勉強して生きる努力をしている人間は本当のインテリ。

 
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《少年寅次郎スペシャル・前編》
・昭和25年11月。寅は山形でテキ屋修行中、口上を述べる兄貴分は渡世人の風格。初恋のさとこに再度失恋しても口上で結婚を祝う。
・山形のりんごから回想。病弱の兄昭一郎の食べるりんごを羨ましがるが、寝ていなければいけない辛さを知って謝る。俺の分まで暴れてこいと励ます兄貴。

 
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《少年寅次郎スペシャル・後編》
・こっそり帰ってきた寅。悪く噂される寅を庇う帝釈天の御前様。成功なんてしなくていいと言う大人なさくら。家に忍び込んで父平造の死を知る。
・くさしつつ好物のがんもどきで平造も寅を理解していたかも。旅芸人に憧れて何処かへ行きたかった平造、テキ屋になった寅が代わりに夢を叶えた。
・竜造とつねが引き取ろうとした寅を自分が好きになったととどめおいた光子。
・竜造おいちゃん『帰れる家があることが生きてく力になる』。物置から皆の思いを知った寅は再び旅立つ。再会は映画で、だけど借りたいな。

it-talk(いっとく)まとめ/『相棒 Season 18』感想つぶやき集 ②

相棒 Season 18のit-talk(いっとく)まとめ、後半です。今回のシリーズでは♯1、♯2、♯9で武器輸出がテーマになり、最終話の♯20では映像の加工技術まで出てきました。権力との緊張関係としては良いテーマですが、そのブローカーがあっさり殺されたのは拍子抜け。今シリーズのベスト回はやはり太田愛脚本の♯19ですが、これを最終回にして♯20は膨らませずに1時間で良かったのでは?

それ以上に気にかかるのは、杉下右京の『老い』を描く構想があるのかどうかです。私的制裁を止められなかったり(♯1、♯2)、イギリスでの元同僚刑事が破綻してゆくのを見せつけたのは、いずれ右京さんが同じ道を辿ることを予期させるのか? それとも右京さんでは描けないからこそ南井十で見せたのか(♯14、♯15)。シリーズが完結するのはSeason 20だと勝手に予想している私としては、『花の里』復活よりも物語の根本だと思います。

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《Season 18・♯11 元日スペシャル》
・警視庁親睦会の雑用係担当。英国通の右京さんはゴルフにも一家言。(その割には初耳) 長谷川初範は芸術家からキャリア官僚に出世。
・地下駐車場の入口を複数爆破。立て籠ったヤクザの暴対法批判(葬式は出せない、口座は作れない)あたりはドキュメンタリー『ヤクザと憲法』の影響受けてる。
・居合わせた被害者は共謀した加害者。立て籠り犯も偶然ではなく…
・トンネル落盤事故で喘息擬装し自分の救出を優先させた官僚。家族を失った遺族の復讐は動画UP。更に息子の犯罪の強迫者と復讐まで。
(中略)
・二重のどんでん返しには慣れてるが三重四重に仕掛けられるとは唸らされる。現実感はともかくサイコパスさえ利用した執念。神森万里江脚本も良いけど、太田愛も恋しい。

 
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《Season 18・♯12》
・一週遅れの見逃し配信。行方不明の青木君。捜査一課や部長より買っているのは特命係。誘拐被害先で捜査資料のパスワードを敢えてしくじり時間稼ぎの青木君。
・組織の怠慢が若手刑事の正義感を暴走させる。無関係を匂わせて人情極道の身代わり出頭で伏線回収。
・暴対法は子分の忖度で親分が逃げることを許さないんだろうが、法の下の公平からするとどうなんか?

 
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《Season 18・♯13》
・奥多摩の村。他所から来た男に殺人容疑、冤罪でも自警団の図式で暴走する人がいる。
・被害者は人格者と聞いて、犯罪の疑いをかけられ一番困っていた人を助けようとしなかったと皮肉る冠城さん。
・構図は違っても山口県で起きた『つけびの村』事件にヒントを得てるようにも見える。
・眠らせた顔に布を被せて水滴を垂らして溺死。凶器の回収はドローン!

 
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Season 18の♯14と♯15を見る前に南井十(みない・つなし)事件の復習。

先ずは《Season 16・♯7》から。
・日系イギリス人の南井十。スコットランドヤードを引退して来日。右京さん停職中の『3年前の事件』はノベルス『杉下右京のアリバイ』に収録された事件ではない模様。次回の碇卯人氏の著作に期待。
・ネットの深層ダークウェブ。銃器や麻薬の密売に使われる。密売人に売ったのは刑事、しかし殺人計画はダークウェブで買ったもの。計画を売った少年の独白は唐突で飛躍を感じるが、そこに怖さもある。
・自分を犯人に仕立てた息子すら庇う父親。それを理解できない少年を突き放す右京さんだが、そこにダークウェブで『理解』した人間がつけ込んだか。

 
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続いて《Season 17・♯17》。
・池内万作は神戸君のキーパーソンだからややこしい。刺殺された被害者は傷害致死の前科持ちや父親に庇われた加害者。
・イギリス人の売人が体内にゴム袋を飲み込んでコカイン密輸と聞くと吐き気がする。売人ではなく日本人のツアーガイドが…
・贖罪意識を持てない犯罪者の心に入り込む南井。南井こそ贖罪意識を持たない犯罪者を殺すことを生き甲斐にしているのに、殺されるまでは理解されたと錯覚するのか。

 
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いよいよ《Season 18・♯14》
・特命係に乗り込む南井。Season 16では「一緒に死のう」とメッセージを送り、自殺に追いやったと推察する右京さん。
・日本の孤児院で育った経歴を持つ南井、施設の院長を殺したことを知る人物の殺害がSeason 17。
・イギリスでの右京と南井の出会いは共に相棒を失った5年前。私的制裁の殺人ならダークウェブ→ダークナイトの連想させるが。
・スコットランドヤード時代の相棒の娘を犯人に仕立てたかと思いきや、彼女は自殺… 

 
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《Season 18・♯15》
・山手線を五芒星に見立てて連続殺人。ロンドンの事件になぞらえつつ、最後の標的が刑事の相棒なのが共通。
・真犯人を泳がせて始末するかと思いきや、老化による記憶障害などから自分の行動を認識出来なくなった南井十。
・凶悪犯人が自壊してゆく伊武雅刀の怪演ぶり! 右京さんは自分が同じようになるのでは恐れていたよう。その時引導を渡すのは冠城さんか。

 
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《Season 18・♯16》
・捜査二課でも有休使って捜査する陣川さん。闇金や反社を狙う窃盗犯『煙』は現代の鼠小僧か。極道のフロント企業が一般の清掃会社使うんか。
・窃盗犯の表の顔は清掃会社の作業員と観葉植物レンタル会社の派遣社員? 義賊が殺人の一線を越えたのではなく誰かを庇って。
・犯人の板前君は清水翔太みたい。16年前の事件が発端なら初期の特命係が黙ってないんだけどな。

 
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《Season 18・♯17》
・指切り男、食事しながらだとキツイ。
・冠城さんの陣川化。相貌失認の新崎芽依、連城弁護士、ブラックパールの遠峰小夜子とてんこ盛り。
・遠峰が猟奇殺人の犯人を知っていたのではなく、自分が育てたようなもの。拘置所の探偵かと見せかけ、実行犯を遠隔操作。
・「他の支援者」を匂わせて連城弁護士が映る…

 
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《Season 18・♯18》
・ヤカラが因縁を吹っ掛けてグルメサイトで拡散。吉本新喜劇の地上げの手口とネットリテラシーが問われる。
・右京さん『自分の犯行でなくとも自首をする人を知っている』。
・ゲイバーのヒロコママ。10年以上のブランク。陣川さんに続いて話題に上がるなら三代目『花の里』の襲名間近では?

 
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《Season 18・♯19》
・与党幹事長のゼネコン口利きに圧力。伊丹が青木経由で特命係に情報を流出させ抵抗。鑑識の益子さんも物証見せる。
・スマホで済ませる時代に固定電話で連絡するのは親密な証。
・昇進をエサに支社の係長に不正会計を押し付け自殺に追い込む。遺書と物証が警察に渡れば揉み消されるから隠す。
・殺人ではない罪で裁判に持ち込み、証拠は連城弁護士に託す。今シリーズ初の太田愛脚本だから2時間でやってよ!

 

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《Season 18・♯20》
・右京さんの推理の衰えを気にする冠城さん、物語の根本に関わるけど花の里が原因みたいにするから緊張感がない。
・今シリーズのキーパーソンの武器輸出コンサルタントの桂川が殺害。内閣情報調査室への対抗なら特命係が警視庁の期待を担う。
・現職官房長官との睨み合いから『朱雀官房長官』の名前が出る。ディープフェイクの映像は攻殻機動隊のようだが、2時間持たせるにはテンポが悪い。