野党の選挙事務所に陳情してみました ~西田一美さん・日本共産党・国民民主党~
人生で初めて政治家の事務所に陳情してみました。実は今までも政治家の事務所に行ったことはありました。思い起こすと10年前の2009年、飛ぶ鳥を落とす勢いだった民主党の衆議院候補の選挙事務所に行ってマニフェストとインデックスという二つの冊子をもらいました。たしか同時に自民党の事務所にも行っています。翌2010年も、民主党の参議院候補の選挙事務所でマニフェストをもらいに行きました。
(マニフェストって今は死語になりましたね)
私は奈良盆地の南部に住んでいるので、小選挙区で分かれる衆議院は当然ですが、2010年の参議院の候補者も地元に選挙事務所を置いていました。ですが今年は地元に選挙事務所を構える候補はいないので奈良市まで通います。近い場所にある野党統一候補の西田一美さんの事務所と、日本共産党奈良県委員会に一度に伺って、その後に奈良市内の国民民主党奈良県連に行く段取り。立憲民主党は県連を生駒市に置いているので行けていません。
陳情したことは前回書いたこと三点です。
私が参議院選挙にのぞむこと ~厚生年金保険料・非正規の固定給・インターバル規制~ - はてなハイクから17onへ
① 厚生年金を月毎の給料に応じて徴収
② 非正規労働者に時給以外の固定給を制度化
③ 通勤時間を考慮したインターバル規制
まずは野党統一候補の西田一美さんの選挙事務所。
国道に面した空きテナント。選挙事務所としては大きく、QRコードの看板は初めて見ました。事務所内は撮っていませんが、立憲民主党・国民民主党議員の為書きが多く貼ってありました。さすがに連合奈良会長の西田さんらしく、連合組織内候補の名前もありました。UAゼンセン同盟はともかく電力総連の文字を見ると、国民民主党への不安がよぎります。
まずは候補者のビラをいただき、対応してくれた事務所スタッフ(大柄の男性)に先ほどの三点をお願い。私も緊張しているので、②「時給以外の固定給」について説明した時は、『月単位ですね』というような助け舟を出してもらえました。強調されたのは『連合奈良としても取り組んでいます』というニュアンス。やはり連合から応援に来られているのがわかります。
私の派遣先の店舗で、UAゼンセン同盟の田村まみさんのポスターを見たことがあり、労働組合として頑張っておられるのを知ると同時に、その外部で働く者としては羨ましくもあり…という複雑な気持ちも話してしまいました。
逆光でわかりくいですが、三階建てのしっかりした建物。対応してくれたのは女性で、名刺もいただきました。ビラをいただいた後に陳情。①の厚生年金の保険料については、似たような生活相談があったらしく親身になって聞いてくれました。好印象なので『比例は多分入れます』と約束しました。
実はこの西田事務所と共産党委員会は国道を挟んで真向かいにあります。ですが南の横断歩道か北の高架になった道路の下を通らないといけないので、真向かいながら歩くと10分ほどかかります。こんなルートで右が西田事務所、左が共産党委員会。
現在の立憲民主・国民民主・共産の心理的な距離もこれぐらいあるんじゃないかと不安になります。共産党委員会でも『お向かいと交流は?』とは聞いてませんし、西田事務所でも『当選したら立憲・国民どちらの会派に所属されますか?』という生々しい質問は出来てません。やはり丁寧な対応をされると無粋にはなれないですね。
廃ビルなのではく迷惑にならないよう他の会社名は消してます。
ビルの一室なので、ドアノブを回したら…動かず。お留守でした。そんなオチはいらないのに。誤解されるいけないので、先ほどの西田事務所で国民民主党の選挙カーを見かけていました。多分事務所のスタッフ総出で応援に行かれているのだと思います。
私の支持政党としては立憲民主党のほうが近いですが、静岡の仁義なき戦いのように野党で消耗されても困ります。まして西田さんは自治労出身で、私の地元駅の演説では、借り物の安倍批判よりも離婚の経験から訴える夫婦別姓の演説に説得力を感じました。
https://17on.site/RASEN-KAIDAN/831816
保守系政党に見られがちな国民民主党にリベラルな議員を増やすためにも、国民民主党の会派に入ってもらうことはやぶさかではありません。
(A) 共に演説していたのが同じ自治労出身の江崎孝参院議員なので立憲民主党の会派
(B) 選挙カーの提供や選挙事務所の印象なら国民民主党の会派
プロの予想屋がどちらに張るか面白いところですが、そんな贅沢な悩みを持つには、まず当選しなければ。奈良県選挙区での西田一美さんの当選と、共産党や立憲民主党が議席増を成し遂げ、私の陳情が実現することを目指して投票に行ってきます。
私が参議院選挙にのぞむこと ~厚生年金保険料・非正規の固定給・インターバル規制~
参院選の投票日も近いので、いつもとは違う切り口で。参議院選挙を通じて実現してほしいことを書きました。三つとも私の働き方にかかわる問題です。
① 厚生年金を月毎の給料に応じて徴収
② 非正規労働者に時給以外の固定給を制度化
③ 通勤時間を考慮したインターバル規制
① 厚生年金を月毎の給料に応じて徴収
私は一応厚生年金と組合健保に加入している派遣労働者ですが、固定給がないので、保険料は同じでも得られる収入は毎月変動します。実は6月からずっとレギュラーで通っていた店舗に行くのがしんどくなったので、派遣先を変えました。そのため労働時間、ひいては収入も減ったのですが、まだ収入が多かった時の等級で保険料を徴収されるので、収入源と負担割合増(金額は同じ)のダブルパンチとなっています。簡単にGoogle検索したら、等級が下がるのは早くとも3カ月後だと知りました。ですが所得税のように年末調整による還付の制度はなく、組合健保と合わせれば、4~5000円下がるはずの保険料を3ヶ月は高いままで払うことになります。一方で給与明細を見れば、所得税や雇用保険といった負担の少ない項目が毎月変動しています。厚生年金保険料も雇用保険のように月々の所得に合わせて徴収ほしいと思っています。
② 非正規労働者に時給以外の固定給を制度化
時給だけで所得を得ているので、怪我や病気で仕事に就けない時は給料がゼロになります。その不安をなくすためにも、時給以外の固定給がほしいと考えました。いきなり何万円ももらうことは難しいので、最初は3000円でも構いません。風邪を引いて内科で診断を受け、薬を処方されても3000円あれば治療代はなんとか…というのが根拠です。
③ 通勤時間を考慮したインターバル規制
派遣先を変わった理由は、夜遅く終業しての翌朝早めの始業という作業に体がついてこなくなったことです。ヨーロッパのインターバル規制の目安は就業から翌日始業までに11時間と聞きます。私の作業は終業が20時30分、翌朝始業が自由参加の7時15分(義務の7時45分)だったので大きく外れてはいません。ところが奈良県から大阪北部や京都に通う場合、通勤の片道に90~120分かかる現場もあるので、家にいられる時間は7時間、睡眠は4時間台の日には布団ではなく座イスやソファーで寝ていました。それに耐えられなかったので、通勤時間を考慮した規制を作ってほしいものです。
次のエントリーでは、この三点を選挙事務所に陳情したことを書くので、引き続き読んでみてください。