はてなハイクのち17on、ときどきit-talk

2019年3月27日で終了してしまった『はてなハイク』を受け継ぐ『17on』と『it-talk(いっとく)』の書き込みまとめです。時々You Tubeのカラオケ音源も貼ります。

高校の同級生の事件報道に思う。

私の高校の同級生が罪を犯したようです。障害者である娘さんと無理心中をはかり、父親である彼だけが助かったと報道がありました。娘さんの御冥福をお祈りします。
https://mainichi.jp/articles/20210214/ddm/041/040/043000c


彼とは同じクラスで最初に会話をして仲良くなりました。好きな歌手も似ていたし、阪神ファンと言う共通点もありました。私は全日制の高校を1年で中退しましたが、彼が卒業するまでは時々遊んでいました。その後3~4年引きこもった私ですが、就労後に何度か連絡を取りました。彼が結婚してからは、一度だけ実家のお店に行きました。注文したのは焼肉定食と揚げだし豆腐、飲んだのはチューハイと麦焼酎ソーダ割り。とても美味かった。
就労直後と数年後、アルバイトの身だった私に、彼は二回正社員で働くことを勧めてきました。身体はすぐにバテるし、精神的にも耐えられないことが分かっていた私は、阪神ファンの共通点があったので『田中秀太に長打を求めるのか?』などとごまかしました。何度目かの電話で理解してくれたようでしたが、非正規でしかいられない私は、彼と深く付き合うことはなく、10年近くが過ぎました。店に行ったのが2011年9月なので、娘さんがいたことは本人から聞きました。

今の私は辛うじて社会保険に加入する派遣労働者。彼に言われたような正社員で働くことは、まだ出来ません。非正規労働者と引きこもり経験者であることに、アイデンティティを見出したような気もするので、あの当時よりも彼に反論できます。それでも彼が私に正社員で働けと言ってきたことには理解できた気がします。障害のある娘さんと生きる責任を引き受けた彼が、引きこもりやブラックバイト程度で挫けている私に苛立ったことは当然でしょう。現在の彼が娘さんへの責任を背負いきれなかったとしても、あの時の私に文句をいいたくなる気持ちは納得がいきました。

これから長い時間をかけて罪を償うのでしょうが、彼がどうなるか知りたい。一気に書きなぐったので気持ちが変化するかもしれませんが、会うことが出来たら、焼肉定食と揚げだし豆腐はとても美味かったと伝えたいと思います。